小物での幕合いを継ぐ戦術が有効!

杉村富生 兜町ワールド

今年の立ち会いは残すところ数日になっている。再三指摘しているように、ここにきてジタバタしても始まらない。昔は「モチ代稼ぎ」などといわれ、材料株が活発に動いたのだが…。「掉尾の一振(とうびのいっしん)」などの言葉は消えた。う~ん、寂しいねえ。そもそも、土壇場の30日まで市場が開いているのがおかしいと思う。

昔は28日が大納会(それも半日立ち会い)だっだ。筆者は午後の気だるい雰囲気が好きだったが。段々、立ち会い日数は多くなる。昼休みは11時~13時と2時間あった。兜町の営業員の皆さんは人形町、日本橋(神田)など昼食のために出かけたものだ。このため、レストランは11時開店が多かったのではないか。

今は昼休みが1130分~1230分と、1時間しかない。うかうかしていると、昼飯を食いそこなう。社員食堂のない中堅証券では弁当を用意している。出社~退社まで一歩も外に出ない社員がいる。

昼休みを使って、お客さんとランチをしながら情報交換なんて「やる暇がない」というのは悲しくないか。営業員とお客さんのスキンシップは薄くなった、と思う。飲みにいくなんてことは皆無だ。まあ、女性営業員が増えたし、下手に誘えない。セクハラ?パワハラはないか、苦労する。難しい時代である。

愚痴はほどほどにして、当面の相場展望、投資戦術を。商いは薄いものの、基調は強い。小物での幕合いつなぎはどうか。トゥエンティーフォーセブン(7074)、インフォメティス(281A)は面白い展開となろう。

10月29日(火)から『日刊ゲンダイ』(夕刊紙)に連載が始まりました。

コラム 経済評論家 杉村富生 「新NISAで買っていい?企業診断」の掲載は毎週火曜日になります。

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